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2026年02月21日

面接で「良い人」を見抜けない?中小企業が採用のミスマッチを防ぐための質問と見極め方(Vol.8)

本日は大安吉日に加え、金運将来日として知られる「寅の日」が重なる大変縁起の良い開運日です!寅の日は「使ったお金(投資)がすぐに戻ってくる」と言われ、会社への投資や、未来を担う人材への投資を見直すのにぴったりの日とされています。貴社の社員への想いや教育への投資が、将来大きな利益となって戻ってくることを願って、ヒューマンソリューションから人事のヒントをお届けします。


中小企業にとって、せっかく応募してきてくれた求職者は絶対に逃したくない大切な存在です。しかし、採用を急ぐあまり「面接の場」で大きな失敗を犯してしまうケースが後を絶ちません。

「面接ではとてもハキハキしていて良い印象だったのに、入社してみたら全く仕事ができない」 「自社の社風と全く合わず、周囲とトラブルを起こしてすぐに辞めてしまった」

このような「採用のミスマッチ」は、現場の士気を下げるだけでなく、採用や教育にかけた多額のコストをドブに捨てることになります。なぜ、面接の場で相手の本質を見抜くことができないのでしょうか。

 

中小企業の面接で頻発する失敗事例

ミスマッチを引き起こす面接の典型的な失敗は、「社長(面接官)の直感への過信」と「面接官の話しすぎ」です。

面接の質問が事前に決まっておらず、その場の雑談のような雰囲気で進めてしまうケースは非常に危険です。「趣味は何ですか?」「前職は大変でしたか?」といった漠然とした質問では、求職者はいくらでも取り繕った回答ができてしまいます。結果として「なんとなく元気があって感じが良かったから」という直感だけで採用を決め、後から実務能力の欠如に気づくことになります。

また、自社の魅力を伝えようと熱が入るあまり、面接時間のほとんどを社長が一方的に喋って終わってしまうケースも多く見受けられます。これでは相手の思考力や価値観を引き出すことはできず、入社後の「こんなはずじゃなかった」というミスマッチを誘発してしまいます。

 

ミスマッチを防ぐ構造化面接のステップ

面接は「お見合い」です。相手を適切に見極め、かつ自社のリアルを正しく伝えるための具体的な解決策を3つ解説します。

 

1. 過去の具体的な行動を掘り下げるコンピテンシー面接を導入する

「あなたの強みは何ですか?」という抽象的な質問ではなく、過去の具体的な行動事実を掘り下げる質問を用意しましょう。 「前職で最も困難だった課題は何ですか?」「その時、あなたは具体的にどのような行動を取りましたか?」「なぜその方法を選んだのですか?」と深掘りすることで、作られた回答ではなく、その人が持つ本当の思考特性やストレス耐性(コンピテンシー)が浮き彫りになります。

2. 面接官が話しすぎず求職者に語らせる法則を守る

面接の場では、求職者がリラックスして本音を話せる雰囲気作りが重要です。理想的な発言の割合は「面接官2:求職者8」だと言われています。面接官はあくまで聞き手に徹し、相槌を打ちながら相手の言葉を論理的に引き出すことに集中してください。

3. 貴社のリアルな課題を伝えどう取り組むか意見を求める

自社の良いところばかりをアピールするのではなく、現在抱えている組織の課題や泥臭い部分も包み隠さず伝えてください。「実は今、うちの部署ではこういう問題が起きていて困っているのですが、〇〇さんならこれまでの経験を活かしてどう取り組みますか?」と問いかけることで、相手の当事者意識や、自社の社風にマッチするかどうかを確実に見極めることができます。

【本日のまとめ】採用面接は、直感や感覚に頼るギャンブルではありません。事前に「どのような質問で、何を評価するのか」という基準や質問を明確に定めることで、ミスマッチのリスクは劇的に下げることができます。面接の設計や評価基準の作成に課題を感じた際は、採用面接のノウハウを持つ専門家の知見を取り入れ、貴社独自の「採用の仕組み」を構築していくことをおすすめいたします。


【次回予告】2月27日(金)

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