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2026年04月03日

税理士の「教育費カット」提案で現場が崩壊?コストを投資に変える人的資本経営の考え方(Vol.15)

本日は大安吉日に加え、「大明日(だいみょうにち)」が重なる大変縁起の良い日です。大明日は「天地が開け、万物を明るく照らす日」とされ、未来の見通しが良くなる吉日と言われています。貴社の事業と採用活動に明るい光が差し込むことを願って、ヒューマンソリューションから人事コラムをお届けします。


1. 財務のプロ(税理士)と組織のプロ(人事)の視点の違い

「利益を出すために、まずは削りやすい研修費や教育費を見直しましょう」 決算前や業績が伸び悩んだ際、税理士や財務コンサルタントからこのような提案を受けたことはありませんか?財務の観点から見れば、教育費は「変動費(コスト)」であり、カットすれば即座に利益として計上されます。

しかし、現場で働く社員の目線ではどうでしょうか?「会社は自分たちの成長にお金を使ってくれない」「使い捨てにされている」と感じ、モチベーションの低下、ひいては優秀な若手の離職(=現場崩壊)を引き起こす最大の要因になり得るのです。

2. 【事例】教育費カットが引き起こした現場のリアルと解決策

実際に、外部の「コストカット提案」を鵜呑みにしたことで組織が揺らいだものの、そこから「人的資本経営」の考え方を取り入れて復活した栃木県内の企業様の事例を構造化してご紹介します。

  • 【対象】 栃木県内の建設業(設備工事)、従業員40名規模
  • 【課題】 顧問税理士の提案で、中堅社員向けの外部研修や資格取得支援の予算を全額カット。結果、スキルアップを目指していた若手・中堅の不満が爆発し、半年で3名のキーマンが離職。現場の技術伝承がストップした。
  • 【施策】
    • 経営層と人事コンサルタントが議論と協議を重ね、教育費を「コスト」から「未来への投資(人的資本)」へと再定義。
    • 単なる研修復活ではなく、「評価制度」と連動させ、資格取得やスキル習得が直接給与(報酬)に反映される仕組みを再構築。
  • 【成果】
    • 離職の連鎖が完全にストップし、若手の資格取得率が前年比150%に向上。
    • 採用時のアピールポイント(教育体制の充実)となり、翌年には優秀な新卒・中途人材の採用に成功(採用コストの大幅削減)。

3. 経営者の「よくあるご相談(Q&A)」

Q:税理士や銀行の提案を断ると、財務面での関係性が悪化しないか心配です。どう付き合えばよいでしょうか?

A:専門家の意見は「あくまで一面的なアドバイス」として受け止め、最終的な判断軸を「自社の組織と社員の未来」に置くことが重要です。

税理士は「過去の数字と税務」のプロであり、「未来の組織づくり」のプロではありません。彼らの提案を無下に断るのではなく、「提案はありがたいが、当社の長期的な成長のために、人材への投資(教育費)だけは確保する経営方針だ」と社長が毅然と伝えることです。外部の専門家にはそれぞれの得意分野があります。財務の専門家、人事の専門家(我々のようなコンサルタント)の意見をバランスよく聞き入れ、総合的にジャッジするのが経営者の役割です。

【本日のまとめ】教育費は「削るもの」ではなく「活かすもの」です。また社員はコストではなく、価値を生み出す資本です。正しい評価制度と連動した教育投資は、必ず業績アップという形で会社に返ってきます。現場のモチベーションを下げない、強い組織づくりを一緒に考えてみませんか?

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【次回予告】4月9日(木)

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