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2026年04月15日

「早く帰れ」の号令が隠れ残業を生む?根性論を捨てて業務を棚卸しする生産性向上策(Vol.17)

本日は大安吉日に加え、天地が開け万物を明るく照らす「大明日(だいみょうにち)」が重なる素晴らしい吉日です。貴社の組織づくりが明るい未来へと繋がることを願って、ヒューマンソリューションより人事コラムをお届けいたします。


 

「早く帰れ」という指示が、実は現場を苦しめている

働き方改革が叫ばれて久しい昨今、栃木県内の経営者様からも「残業を減らしたい」「生産性を上げたい」という声を多くいただきます。

しかし、そこで一番やってはいけないのが、業務量を変えずに「とにかく早く帰れ」という号令だけをかけることです。

利益を出すために時間を削る。これは財務上は正しく見えますが、現場からすれば「仕事は減っていないのに、時間は減らされた」という矛盾した状況に陥ります。その結果、何が起きるか。

表向きの残業代は減っても、自宅に仕事を持ち帰ったり、タイムカードを切った後にこっそり作業を続けたりする隠れ残業が発生してしまいます。これでは生産性が上がるどころか、会社への不信感だけが積み重なっていきます。

 

事例:根性論を捨てて業務を可視化した物流企業の変革

実際に、号令だけの残業削減で現場が疲弊していた企業様が、業務の棚卸しによって復活したケースをご紹介します。

対象:栃木県内の物流・運送業(法人向け配送)、従業員30名規模

課題:社長が残業削減を厳命した結果、中堅社員のサービス残業が常態化。不満が溜まり、現場リーダー候補の若手が離職を検討するほど士気が低下していた。

施策:単なる時間短縮ではなく、全業務の棚卸しを実施。人事コンサルタントが伴走し、長年当たり前だと思っていた無駄な報告資料や重複作業を仕分け。評価制度を改善し、短時間で成果を上げた社員を高く評価する仕組みを導入した。

成果:導入後半年で、実質的な総労働時間が15パーセント削減。隠れ残業も一掃され、浮いた時間で新規案件のシミュレーションができるようになり、売上・利益ともに向上した。

 

業務の棚卸しに必要なのは「捨てる勇気」

生産性を向上させるために必要なのは、気合いでも根性でもなく、業務を一度すべて机の上に並べて、徹底的に整理することです。

経営者様がすべきことは、早く帰れと言うことではなく、社員がやらなくてもいい仕事を、経営判断として捨てさせてあげることです。

この棚卸しを丁寧に行うことで、社員は「会社が自分たちの負担を理解してくれている」と感じ、本当の意味で前向きに効率化を考えるようになります。

 

葆東からのメッセージ

生産性向上とは、単なるコストカットではありません。社員が持つ能力を最大限に引き出し、より付加価値の高い仕事へシフトするためのポジティブな組織変革です。まずは、現場で誰が何を抱えているのか、そのブラックボックスを開けるところから始めてみませんか。

もし、どこから手をつければいいか迷われた際は、いつでも私たちにご相談ください。現場の仕事1つひとつに目を向け、貴社に最適な整理の仕方を一緒に考えてまいります。

次回のコラムもお楽しみに。貴社のさらなる発展を心より応援しております。


【次回予告】4月19日(日)

「立派な経営理念」が現場で浮いている?社員の行動が変わる評価基準への落とし込み方(Vol.18)


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